2007年2月

2007-2-25 / 『しゃべれどもしゃべれども』

一瞬の風になれ』3部作で最近話題の佐藤多佳子さんの1997年の作品。今回は文庫本で読みました。

『一瞬の風になれ』もスピード感あふれる文章でぐいぐい引き込まれましたが、この作品でもテンポのいい文章にのせられて、一気に読んでしまいました。

「俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ツ目。自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短い。女の気持ちにゃとんと疎い。そんな俺に、落語指南を頼む物好きが現われた。だけどこれが困りもんばっかりで…胸がキュンとして、思わずグッときて、むくむく元気が出てくる。読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。」(Amazonの作品紹介より)」

この作品、「本の雑誌」で1997年度のベスト1小説に選ばれているそうですが、人物描写が明快、物語に希望があるという点で人気が出たんでしょうね。

佐藤多佳子という作家、なかなか力のある人のようです。

関連情報

しゃべれどもしゃべれども / 佐藤多佳子(新潮文庫 )

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2007-2-18 / 久しぶりに...

最近、男性作家の作品で読んでよかったと思えるものになかなか当たらなかったのですが、久しぶりにいい作品に出会いました。

1986年、『メディアの興亡』で「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞した「杉山隆男」さんの小説、『言問橋』です。

この本には3つの小説が載っていますが、他の作品に比べ、本のタイトルにもなっている『言問橋』は抜群にヨカッタです。

甦る少女の面影、そして果たされなかった約束…。還暦を過ぎた足袋職人の胸の中で、半世紀の時をへても色褪せることのない、ほろ苦い初恋の記憶。表題作など、心に染み入る極上の小説集。(Amazonの作品紹介より)」

地味な印象の本で、はじめは少し退屈だったのですが、読み進むにしたがって小説の中にどんどん引き込まれました。

話題になった「恩田 陸」の『夜のピクニック』や、『邂逅の森』で評判の熊谷達也さんの『七夕しぐれ』も読みましたが、どちらもどうということのない冗長な作品で、どこがいいのかサッパリわかりませんでした。

それらとくらべると短い作品ですが、ずっと読み応えがあったというか、久しぶりに小説らしい小説を読んだ気持ちになりました。

関連情報

言問橋 / 杉山隆男(文藝春秋 )

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2007-2-4 / 小さなものと大きなもの

120度の高温からマイナス270度の超低温まで耐えられる小さな小さな生き物、ご存知でしょうか。

NHK総合で毎週水曜日の夜11時から放送されている「ゆるナビ」という番組に「わたしの愛したふとっちょさん」というコーナーがあって、1月10日の放送で紹介されていました。以下、番組紹介から。

今回は、小さな小さなふとっちょさん「クマムシ」。大きな種でもようやく1ミリを越える位。ほとんどが0.1~0.8ミリ位の大きさ。顕微鏡を使って観察。動きやまるい目と体がかわいい。北極、南極も含め、全地球上から広範囲に見つかっていて、歩道の隅の苔など私たちの生活のすぐそばでも生きています。乾燥すると樽型の状態になり、高温・低温など過酷な環境でも耐える事ができます。

ただ、この「クマムシ」は活動中にこれだけの強さがあるのではなく、乾燥して「樽」のようになった状態で驚異的な強さを発揮するそうです。

TVでその動きを見ましたが、なんとも愛嬌があって、最近ちょっとしたブームになっているようです。「歩道の隅の苔など」にも住んでいるようですから、顕微鏡をお持ちの方は試してみたらどうでしょう。子供用のでもじゅうぶん見えると思います。

一方、大きくて動かないことで、やはり最近人気なのが「ハシビロコウ」です。コウノトリ目ハシビロコウ科の鳥です。身長1.2mと大きな鳥で、日本では上野動物園、千葉市動物公園、伊豆のシャボテン公園で見ることができます。

上野動物園の裏口(パンダ舎の反対側)から入るといきなり目の前にいるので驚きます。

関連情報

ゆるナビ / NHKの番組サイト
クマムシ?! / 鈴木 忠さんの本
東京ズーネット / 東京の動物園案内

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