21日9時から、NHK BS ハイビジョンで『アンドレア・ボチェッリ コンサート ~アモーレ・アンダー・ザ・デザート・スカイ~』という番組が、先々週のBS2に続いて再放送されました。
コンサート会場が屋外のようなので、どこだろうと思って見ていたら、レイク・ラスベガスという、ラスベガスの南約30キロのリゾート地の特設ステージでした。
それはさておき、歌われたのは「アマポーラ」「ベサメ・ムーチョ」「逢いびき」「枯葉」「好きにならずにいられない」など13曲。大半は、今月18日に日本版が発売されたばかりの『AMORE』からのものでしたが、どの曲も安心して聴けるというか、古いポップスっていうのはいいものですね。ボチェッリの、ふくらみと奥行きのある暖かい声がいい感じでした。
観客の大半が中高年。中には、古いポップス曲を聴きながら見つめ合っているカップルもいたりして、観客たちの幸せそうな表情が印象的でした。
コンサートの最後は、ボチェッリがトリノオリンピックの閉会式で歌った「信じればこそ」。歌が終わると冬の夜空に花火が打ち上げられ、雰囲気は最高潮。会場にいた人たちはシアワセ気分にひたったでしょうね。
UNIVERSAL MUSIC / UNIVERSAL MUSICの公式サイト。視聴もできます。
Amazon.co.jp / AMORE - 貴方に贈る愛の歌
台風並みの低気圧が関東地方を通り過ぎた10月7日の土曜日、上野の芸大美術館でやっている「日曜美術館30年展」を見に行ってきました。この展覧会は、NHK教育で毎週日曜日9時から放送されている日曜美術館が今年で30周年を迎えるのを記念したもので、会場内でも過去の放送のビデオが上映されていました。
午後から行ったのですが、中に入ると中高年でいっぱい。と言っても8月に行った「若冲展」のようなことはありませんでしたが。
さて、展示作品を見ての感想ですが...
「第2章 作家が作家を語る」の最後、横山操の「雪富士」を見たときのショックをどう表現すればいいのか。見た瞬間肌があわ立って、直接ハートをわしづかみにされたようで、感動で涙が出そうになりました。今思い出しても、胸が熱くなります。これまで、絵や音楽、芝居や映画、多くの芸術作品に接してきましたが、こんなことは始めてです。言葉が見つかりません。
家に帰ってから、買ってきた図録の中を読んでいたら、番組の中で同じ日本画家の加山又造が横山の作品について語っている言葉が載っていましたので紹介します。
見ていると、なんかこう不思議なところで泣けてくるっていうのかな。見る人のふるさと回帰みたいな気持ちに、絵が直に突き刺さってくるんでしょうね。人の心に、ぐーっとくる。
東京での展覧会は今月の15日までです。
NHK日曜美術館30年展 / 東京藝術大学美術館
NHK日曜美術館30年展 / NHKプロモーション