2009-12-5 / セカイカメラのセカイ

久しぶりの"iPhone"ネタです。

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「セカイカメラ」は、頓智ドット株式会社が開発した"iPhone"のカメラ機能を利用して現実世界にコンピュータによる付加情報を重ね合わせる体験ができるiPhone用のアプリケーションです。

今年の9月24日に発表され一時話題になったものの、「使える情報が少ない」、「コミュニケーションができない」などの理由から、"twitter"のような社会現象にまではなりませんでした。

そんな中、10月には期間限定ながら岐阜県高山市の散策イベントにセカイカメラ用の散策コースが設置されたり、徐々に広がりを見せてきましたが、ここにきて一気にブレイクする可能性が出てきました。

この12月2日に発表された「バージョン2.0」では、動画やWebサイトへのリンク、Twitterのつぶやきをエアタグ化するなど、大幅に機能アップしました。

"Youtube"には他にも色々な映像がアップされていてます。なんだかすごいことになってきそうですね。

関連情報

セカイカメラ / 公式サポートサイト
バージョン2.0紹介記事 / ITmedia

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2009-10-24 / 上野の森で

上野の国立博物館(平成館)で開催中の『皇室の名宝』展と、西洋美術館で開催中の『古代ローマ帝国の遺産』展をハシゴしてきました。

『皇室の名宝』展の方は現在第1期(11月3日まで)を開催中で、中でも狩野永徳の「唐獅子図屏風」と全30幅一挙公開の伊藤若冲の「動植綵絵」が注目作品。

「唐獅子図屏風」の力強さも「動植綵絵」の緻密さもすばらしいですが、思わずうなったのが川島甚兵衛の「春郊鷹狩・秋庭観楓図壁掛」濤川惣助の「七宝月夜深林図額」。前者は京都西陣の川島織物3代目の作品ですが、制作に5年がかりの大作。後者は濤川七宝の白眉といえる無線七宝で制作されたもので、近くで見ても墨絵にしか見えないくらいの超絶技巧です。

他にも海野勝珉の「蘭陵王置物」など、日本の工芸技術のレベルの高さを再認識させられる展示でした。

そしてもうひとつ。西洋美術館の『古代ローマ帝国の遺産』展は古代ローマ帝国の生活水準の高さを感じさせるものでしたが、常設展の方もなかなか興味深かったです。

ルネッサンス前の宗教画からジャクソン・ポロックらの現代絵画まで、なにしろ幅が広い。新しいところでは、去年同じく国立西洋美術館で回顧展が開かれて話題になったヴィルヘルム・ハンマースホイの「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」が展示されていました。

展覧会のハシゴは疲れましたが、それだけの価値はありました。それにしても今の時期の上野はまさにアートの森ですね。

関連情報

『皇室の名宝』展 / 東京国立博物館
『古代ローマ帝国の遺産』展 / 国立西洋美術館

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2009-10-4 / 歌のチカラ

NHK BS2 で、BS放送20周年を記念して「BS20周年 ベストセレクション」というシリーズが放送されています。10月3日の土曜日は「ハイビジョンスペシャル 世紀を刻んだ歌 ヘイ ジュード 革命のシンボルになった名曲が放送されました。

1968年に誕生したビートルズの名曲「ヘイジュード」。同じ年、チェコスロバキアで、言論の自由を訴える民主化運動“プラハの春”が、ソ連軍の侵攻によって弾圧されたとき、民衆にチェコ語版の「ヘイジュード」が歌われた。
このレコードを出したのが、当時のアイドル歌手、マルタ・グビショバ。その後、彼女は政府の弾圧を受けたが、1990年の無血革命のとき、彼女の歌は革命のシンボルとして蘇る。(番組紹介ページから)

「世紀を刻んだ歌」では、「ヘイ・ジュード」の他、2000年の放送開始から

  • マンボNo.5~流転する情熱のリズム~
  • イパネマの娘~青春のメロディーの栄光と挫折~
  • 花はどこへいった~静かなる祈りの反戦歌~
  • ラ・ヴィ・アン・ローズ
  • セント・ルイス・ブルース~奏でられた5つの憂鬱~
  • イマジン
  • 風に吹かれて~国境と時代を越えた替え歌~
  • オーバー・ザ・レインボウ~虹の彼方”に浮かぶアメリカの夢と闇~
  • 人生よありがとう~南米・歌い継がれた命の賛歌~
  • 輝く星座~戦火の街に輝いた希望の光~
  • 何日君再来~アジアの歌姫が紡いだ愛の歌~
  • 十九の春~島人の哀しみが刻まれた唄~
  • ボヘミアン・ラプソディ殺人事件
  • 明日に架ける橋~賛美歌になった愛の歌~
  • ワン・ラブ ボブ・マーリー

などが放送されています。

これらの歌の中には、そのままの歌詞であるいは形を変えて、反戦のメッセージソングとして、圧政の中で平和と自由を求める人々の心の支えとして歌われてきたものがあります。

3日に放送された「ヘイ・ジュード」もそんな歌の一つで、その背景の概略は冒頭の紹介のとおりですが、番組の中で語られる事実の重さと、番組の最後で、90年の無血革命から10年、最初に歌われてから30年以上の時を経てマルタ・グビショバ自身によって歌われる「ヘイ・ジュード」に胸が熱くなりました。

最後に、マルタの「ヘイ ジュード」の歌詞を書いておきます。

ヘイ ジュード 涙があなたをどう変えたの
目がヒリヒリ 涙があなたを冷えさせる
私があなたに贈れるものは少ないけど
あなたは 私たちに歌ってくれる
いつもあなたと共にある歌を

ヘイ ジュード 甘いささやきは一見心地いいけど
それだけじゃないのね
「韻」の終わりがあるすべての歌の裏には「陰」があって
私たちに教えてくれる

人生はすばらしい 人生は残酷
でも ジュード 自分の人生を信じなさい
人生は私たちに 傷と痛みを与え
時として傷口に塩をすりこみ 杖が折れるほどたたく
人生は私たちをあやつるけど悲しまないで

ジュード あなたには歌がある
みんながそれを歌うと あなたの目が輝く
そしてあなたが静かに 口ずさむだけで
すべての聴衆はあなたにひきつけられる

あなたはこっちへ、私は向こうへ歩き出す
でも ジュード あなたと遠くはなれても
心はあなたのそばに行ける
今 私はなす術もなく あなたの歌を聴く自分を恥じている
神様私を裁いてください
私はあなたのように歌う勇気がない

ジュード あなたは知っている
口がヒリヒリ 石をかむようなつらさを
あなたの口から きれいに聞こえてくる歌は
不幸の裏にある「真実」を教えてくれる

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2009-9-27 / 演技者のチカラ

9月26日の朝、24年前に放送された笠智衆さん主演の『冬構え』が、NHKアーカイブスで放送されました。

笠智衆さん主演の三部作(「ながらえば」、「今朝の秋」、「冬構え」)の中の一作。
年老いた老人(笠智衆)は全財産を現金化して、晩秋の東北地方へと旅に出る。途中、死の床にある友人(小沢栄太郎)を見舞ったり、知り合った上品な老女(沢村貞子)に仄かな愛情を抱いたりするが、旅の目的は実は死に場所探し。
貧しいけれど将来に夢を持つ若い板前のカップルに高額の現金を渡して、海に身を投げようとする。
妻に先立たれ、子供たちにも迷惑をかけたくないと考える老人の孤独を描く。(番組紹介ページから)

内容を言葉にしてしまうとこんな感じで、なんだか安っぽい印象になってしまいますが、山田太一の脚本も深町幸男の演出も素晴らしい。毛利蔵人の音楽も素晴らしい(バックで使われいたのは誰の歌だろう?)。しかし、あらためてすごいと思ったのは、笠智衆、小沢栄太郎、藤原釜足の3人の役者の演技です。

リアルタイムで見たときには自分自身も若かったし、親もまだ若かった。だんだんと年老いていく親の姿を体験した今見ると、3人の演技がいかに真に迫ったものだったか、よくわかります。

それにしても、今はこういう役者たちがいなくなってしまいましたね。

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2009-8-16 / 夢 ふたたび

8月16日、16:00からNHK BShiで、3月に再放送された『自転車ふたり旅「完全版!イタリア1200キロをゆく」』の再々放送がありました。

イタリア1200キロ、涙あり笑いありの自転車旅。ともに俳優の蟹江一平と猪野学が、北イタリアの絶景と地元の人々との出会いを求め、ヨーロッパアルプスのふもとから、首都ローマを目指す。
途中、地中海沿いの小さな漁港や世界遺産チンクエ・テッレ、食の都パルマ、トスカーナ地方の田園地帯、中世の町並みを残すフィレンツェなどに立ち寄る。
イタリアの田舎のスローな暮らしにふれる旅のもようを2時間たっぷり伝える。(番組紹介ページから)

イイですね~。前の放送も見たのですが、また見てしまいました。先月だったか、狂言師・茂山宗彦と俳優・黄川田将也の『男自転車ふたり旅「チェコ ボヘミアの街道を行く」』というのが放送されていましたが、やはりイタリアの方が風景に変化があってイイ感じでした。

詳しくはこちら

2日目、5日目、11日目、12日目は移動なし。8日目はフェラーラとフィレンツェの間の山中で1泊しているのですが、放送では場所が不明。10日目の宿泊地も不明です。また、街と街の間のルートはGoogleMapsのルート検索の結果なので、実際の走行ルートではありませんが感じはつかめるかと。

経路を見るとアペニン山脈を3回超えているのが分かります。トスカーナの丘陵地帯を自転車で走るというのが私の夢なのですが、フィレンツェからオルヴィエートまで走っている時の2人の表情が本当に気持ち良さそうでした。

それにしてもウラヤマシイなあ。

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2009-7-26 / 花のあとさき

7月26日の15:00からNHK BShiで、『秩父山中 花のあとさき ~ ムツばあさんのいない春』という番組がありました。7月20日に放送されたものの再放送です。

埼玉県秩父の山あいの村。そこで故・小林公一さん・ムツさん夫妻は先祖代々の山の畑をひとつひとつ閉じながら、20年近く花を植えていた。
「たとえ山里に誰もいなくなったとしても、人が訪ねてきたときに花が咲いていたらどんなにうれしかろう…」。
2009年春、2人のいなくなった畑に花が咲き誇っている。集落の人々が、ムツさんが残した花の手入れを続けてきたからだ。
ムツさんの思いと、それを守ろうとする人々の姿を描く。(番組紹介ページから)

このシリーズはこれまでにも何回か放送されていて、

  • ムツばあさんの花物語 秩父山中・段々畑の日々
  • 秩父山中 花のあとさき ~ ムツばあさんの秋
  • 秩父山中 花のあとさき ~ 山に還った畑 その後

が、過去放送されています。もともと2002年に「人間ドキュメント」として放送されたのがこのシリーズの始まりのようです。

舞台となっているのは、埼玉県吉田町太田部楢尾という秩父の山中で、国道462号線の神流湖の奥から埼玉県側に入ったところです。

ムツさんも2年前に亡くなったのですが、残った集落の人たち(たった5人!しかも全員が高齢者)が手入れを続けています。それほど「ムツさんがこの村に残したもの、私たちの心に残したもの」が大きかったということなんだろうと思います。いまでも、春の花の季節や秋の紅葉の季節には訪れる人が絶えないそうです。

それにしても、全く無名の人々を取り上げたこのような番組は、やはりNHKしかできないですね。

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2009-5-23 / そこにいた人

絶版になってしまって買うのをあきらめていた二つの本が、一つになって文庫版で出版されました。ちくま文庫の『向田邦子との二十年』という本です。

書いたのは向田さんと多くの仕事を一緒にした久世光彦氏。もともとは、1992年に講談社から出版された『触れもせで』と、同じく講談社から1995年に出された『夢あたたかき』です。

単に仕事仲間として過去を振り返ったものでなく、今までそこにいた人がいなくなったことに対する情感にあふれたエッセイ集です。たとえばこんな感じ。

そして、その日も素足だった。私の知っている向田さんは、いつも素足だった。くるぶしのあたりに、走って跳ねた泥が飛んでいた。
(中略)
その泥を気にしておしぼりで拭いたりしないで、平気な顔をしているのが彼女らしかった。そういう無頓着のふりをして無邪気な可愛らしさを見せるあたりは、ちょっと人に真似のできないものがあった。
(中略)
向田さんは、人生のすべてにおいて、あの雨の日の〈素足〉のような人だった。
(「触れもせで」、「遅刻」から)

雨の横断歩道をこっちへ向かって走ってくる向田さんが見える。癌かもしれないの、と私に怒ったってしようがないのに、私を睨みつけた目が電灯をつけない部屋の薄闇の中に光って見える。
(中略)
あの人は本当に死んだのだろうか。もし死んだのが本当だとしても、生きているということと、それはどれくらい違うことなのだろう。なんだか、それは遠いような近いような、いまのような昔のような、考えているうちに笑ってしまいそうなことのように思えるのである。
(「夢あたたかき」、「さらば向田邦子」から)

向田邦子さんについて書かれた本はたくさんありますが、久世さんの書いたものは、向田さんが亡くなってもなお(というより亡くなったからこそ)、まっすぐに向かっていく気持ちを抑えられない、そんな感情に満ちたものです。

関連情報

向田邦子との二十年 / ちくま文庫

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2009-4-26 / ここは一体?

ボランティアで朝霞市にある「丸沼芸術の森」のスタッフをしている友人に誘われて、「アンドリュー・ワイエス展」を見に行ってきました。

天気もいいので、さいたま市の自宅から自転車で会場まで行ったのですが、「丸沼芸術の森」の看板のあるところを入っても一向にそんな雰囲気はなく、「ここは一体何なの?」という場所です。

展覧会では、「丸沼芸術の森」が所蔵する238点のオルソンシリーズの中から水彩、素描の30点が展示されていました。

どの作品も、作者の目は一見どうということのない対象に向けられていて、しかもほとんど墨絵のような、モノトーンに近い作品なので、最初に絵を見たときの印象はそんなに強いものではありません。

しかし、「私は技法には全く興味がない。日々の生活の中で、私自身の感情を表す方法を見つけだすことができるかどうかということだ。」というワイエスの言葉が示すように、作品を描いた時のワイエス「自身の感情」を想像させる、余韻を感じさせるものでした。

「丸沼芸術の森」というのは、いわゆる美術館ではありません。公式サイトの説明にあるように「十数名の芸術家が日々創作活動に励んで」おり、「様々な分野の作家が互いに刺激しあい、独自の表現を追い求める創造の場」です。いまや世界的に有名になった村上隆も、ここから巣立っていったそうです。

関連情報

丸沼芸術の森 / 公式サイト

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2009-4-19 / 『喋々喃々』を歩く

『食堂かたつむり』の小川糸さんの最新作『喋々喃々』を読みました。前作と同様、静かな展開の小説でなかなか良かったのですが、随所に「谷根千」のカフェや食べ物屋が出てきます。

今回は、出てきたスポットを"GoogleMap"にしてみました。こちらです。

全部を拾いきれたわけではないですが、谷根千散歩の参考にどうぞ。

関連情報

糸通信 / 小川糸さんの公式サイト
喋々喃々 / ポプラ社

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2009-3-1 / 子供の心

辻村深月さんの『ロードムービー』を読みました。「ロードムービー」、「道の先」、「雪の降る道」の3篇からなる短編集ですが、なかなか良かったです。

どれも子供の世界を描いた作品ですが、子供たちの不安やもどかしさ、大人に対する反発など、よく描けています。

で、この作品集の後に読んだのが、『子供たちの遺言』という谷川俊太郎さんの詩集。田淵章三氏の写真とのコラボレーション作品です。

生まれたばかりの赤ん坊から二十歳の若者までの写真と、それぞれの年代に合わせた詩からなる詩集です。そのなかに、中学生の気持ちを表現した「もどかしい自分」という詩があります。

「自分が無限の青空に吸い取られて
からっぽになっていく
何かに誰かにしがみつきたいのだけれど
分からない どこに手をかければいいのか
子どものころとは違うさびしさ
置いてけぼりの頼りなさ
でもかすかな楽しさもひそんでいる
これは新しい自分かもしれない

(中略)

生きているってこういうことなんだ
さびしい自分不安な自分
でも何かを待ってる自分
もどかしい自分
そういう自分をみつめる自分」

辻村深月さんの「道の先」で描かれていたのも、中学生の女の子のまさにこういう心理で、辻村深月さんは1980年生まれの29歳ですが、谷川俊太郎は1931年生まれの78歳。

辻村さんも腕の確かな作家だなと思いましたが、谷川俊太郎の感性は少しも年老いていない。さすがですね。

関連情報

ロードムービー / 辻村深月(講談社)
子供たちの遺言 / 谷川俊太郎・詩、田淵章三・写真(俊成出版社)

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2009-2-8 / アイある生活 その2

先月iPhoneを買って、「アイある生活」も第2ステージに入りました。これまでほとんどiPod代わりにしか使ってきませんでしたが、今日は天気がいいので、iPhoneのGPS機能を使って遊んでみました。

使うのは "iTrail" というソフト。動いた軌跡がLOGに記録できて、"Google Earth"用のKMLファイルや汎用GPS形式のGPXファイルにも書き出せます。

で、使ってみた結果を"GoogleMap"にしたのがこれ

GPSの精度が気になったのですが、実際使ってみるとかなりの精度で、意外に使えます。この"GoogleMap"も"iTrail"で記録したLOGデータをそのまま使って描画しています。

ただLOGをとるためにGPS機能をずっとONにしているとバッテリーの消費が激しく、2時間30分から3時間くらいが限界のようです。"iTrail"には"TheBike"というサイクリング用の兄弟ソフトもあるのですが、充電用の予備バッテリーが必要ですね。

関連情報

iTrail / 日本語サポートサイト
EveryTrail / GlobalMotion公式サイト

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2009-1-4 / 考える人

新潮社から出ている季刊誌「考える人」の2009年冬号に、『書かれなかった須賀敦子の本』という特集記事が載っています。去年の「芸術新潮10月号」が須賀さんの作品を淡々と追ったものだとすれば、今回の「考える人」の特集は須賀さんの「人」に迫ったものと言えるのではないでしょうか。

須賀さんと関わりのあったさまざまな人たちが原稿を寄せている他、須賀さんの未完の小説『アルザスの曲がりくねった道』の創作ノートと未定稿も載っています。

  • 一九九六年九月、最後の旅 / 鈴木 力
  • 姉のこと 北村良子氏に聞く
  • 書かれなかった小説 / 湯川 豊
  • 古いハスのタネ / 須賀敦子
  • アルザスに着くまでの道 / 池澤夏樹
  • 空飛ぶスコットランド男
  • アッシジのヴェイユと須賀敦子
  • ノート「アルザスの曲がりくねった道」 / 須賀敦子
  • 未定稿「アルザスの曲がりくねった道」 / 須賀敦子

まだ読み始めたばかりですが、妹である北村良子さんとのインタビュー記事など、なかなか興味深いものがあります。

季刊誌「考える人」ですが、非常に中身の濃い充実した雑誌です。梨木果歩さん、山田太一さん、平松洋子さんなどのエッセイの他、今森光彦さんと岩合光昭さんの写真も載っています。今回の岩合さんはボルネオで保護されたオランウータンの子供たちの写真ですが、なんとも表情豊かでせつないです。

関連情報

考える人 2009年冬号 / 新潮社

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