記事についてご質問があれば、こちらのメールフォームからどうぞ。皆さんからの質問を、"スケッチQ&A"としてまとめます。

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画材の揃え方 / まずはこれだけ揃えよう

"はじめてみよう水彩スケッチ"に書きましたが、以下の画材がオススメです。

  • スケッチブック » マルマン「コットマン(F4・中目)」
  • 鉛筆 » 三菱鉛筆「ダーマトグラフ(黒)」
  • ペン » サクラクレパス「ピグマ グラフィック(黒・1.0mm)」
  • 絵の具 » ウィンザー&ニュートン「コットマン フィールドボックス」
  • 筆 » ナムラ「隈取筆(大・中)」

水入れはペットボトルで十分。筆洗は「フィールドボックス」でしたら蓋が筆洗になるので必要ないです。

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構図のとり方 / こうすれば簡単に決められる

写真と対比しながら、構図の決め方を説明します。

こんな風景、どこをどう描くか

こんな風景たとえばこんな風景を見て、どういうふうにスケッチするか。「とにかく端から描き始める」という方法もありますが、ちょっと待ってください。

じっくり見て、描きたいところを決める

描きたいのはどこ?スケッチブックという限られたスペースに感じたものを表現するには、いきなり描き始める前に、描きたいものをしっかりイメージする必要があります。そして実はここが一番のポイントです。

位置決めのコツ

描きたいところが決まったら描きたいところが決まったらそれをスケッチするわけですが、その時、基準になるものを紙の中心から少しずらすことがコツです。たとえば地表面のラインは中心より少し上か下にもってきます。また、ポイントとなるものは左右の中心から少しずらします。

構図のポイント

構図のポイント今回の構図のポイントはZ型。遠景から近景まで、遠近感を出すのにいい方法です。

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いろいろな構図

実際のスケッチの中から、いくつか挙げておきます。

S型S字型構図の例

三角形三角形構図の例

三角形三角形構図その2

手前にポイント手前にポイントをおいた例。一番遠近感が出る構図です。

実景を絵にする14のキーワード

『見てすぐ描ける スケッチの構図』から、構図を決めるためのキーワードをいくつかご紹介します。詳しくは本を見てください。

  • トリミング » 実景から構図を切り取る
  • デフォルメ » 強調、省略、移動、変形
  • 導線 » 一点消失遠近法
  • 立体感 » 二点消失遠近法
  • 主役と脇役 » 脇役を省略して主役を強調
  • リズム感 » 繰り返し
  • 対比とバランス » 曲直、大小、水平垂直、粗密、明暗

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デッサンの基本 / どこからどう描くか

頭の中に描きたい部分がしっかりイメージできたら、いよいよデッサンします。描く順番は、一言でいえば描きやすい順でいいのですが、手前にあるもの、ポイントになるものから描く、というのが基本です。

今回は「ピグマ グラフィック(黒・1.0mm)」で描いています。"どうやって描いてるの"にも書いたとおり、描き方次第でいろいろなニュアンスの線が描けるペンです。

たとえばこんな順序で

ステップ1描きたい範囲をスケッチブックの上にイメージします。はじめのうちは、鉛筆でアタリをつけてもいいでしょう。

ステップ2まずは手前にある桜の木と川の土手を描きます。

ステップ3次に、地平線に沿って左から右へ(左利きの場合は右から左へ)、見えているものを順に描いていきます。この時、描こうとする範囲がうまく紙の上におさまるように、バランスを見ながら描いていきましょう。

ステップ4地平線上にあるものが描けたら、手前にあるものを描きたします。
普通は手前にあるものから描くのが基本ですが、遠景の場合はこういう描き方の方がバランスがとりやすいです。最後に、窓など細かいところを描きます。

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ポイントは目線の高さ

今回の例は遠景の風景なのであまり意識しないで良いのですが、建物を描くときには目線の高さを意識することが大事です。以下の例で、目線がどこにあるかわかりますか。デッサンを始める前に、まず目線の高さを意識しましょう。これがキチンとしていないと、どこか変な絵になります。

クリック!!地面に立って描いています。

クリック!!見下ろしています。

クリック!!見上げています

クリック!!建物を描くときは、普通はこのように見上げた状態で描くことになります。

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彩色の基本 / どこからどう塗るか

彩色は、明るい色から暗い色へ、薄い色から濃い色へ、というのが基本です。なぜなら、多くの色を混ぜれば混ぜるほど暗く、きたなくなるからです。特に明るい色を作るときは注意しましょう。

明るい色から暗い色へ

明るい色から暗い色へまずは桜と山つつじのピンクから塗ります。

薄い色から濃い色へ

薄い色から濃い色へ次に遠景の森から手前に、塗っていきます。この例ではあまり濃淡をつけていませんが、遠景は薄く、近景は濃く塗ると遠近感が出ます。

細部と濃い色を塗る

細部と濃い色を塗る塗り残しておいた建物や手前の桜の幹を塗ります。

最後に空を塗る

最後に空を塗る最後に空を塗ります(薄い色なので画面では色があまり出ていません)。
教科書では最初に空を塗るように書いてあるものが多いのですが、空の描き方もいろいろあるので、全体のバランスを見て最後に塗ります。

サインして終わり

サインして終わりサインの位置も、全体のバランスをよく見て決めます。普通は右下が多いと思いますが、今回は左の少し空いているところにサイン。

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混色の例 / こうやって

今回の例では、いろいろな緑色が使われています。でも、使っている緑色の絵の具は「サップグリーン」1色です。

いろいろな緑色の作り方

いろいろな緑色の作り方上は明るい緑色の作り方。使うのは「サップグリーン」と「パーマネントイエロー」。基本となるサップグリーンにパーマネントイエローを徐々に加えていくと、だんだん明るくなります。
下は暗い緑色の作り方。基本は同じく「サップグリーン」。これに「ペインズグレー」を徐々に加えていって、暗くしていきます。

グレーの作り方

グレーの作り方グレーは「補色」の組合せで作ります。わたしは「ペインズグレー」と「セピア」を使うことが多いです。ペインズグレーにセピアを徐々に加えていくと、青っぽいグレーからこげ茶に近いグレーまで、いろいろ作れます。

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参考になる本とサイト / 次のステップへ

初心者の方に参考になる本とサイトをご紹介します。

参考になる本

参考になるサイト

Yutube

Yutubeにもたくさん情報があります。たとえば

など。

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関連ページ

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スケッチの描き方【3】

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